Easy Mapping & Analytics System
チーズのタイトル

Cheese(チーズ)」とは、あらゆる施設情報データと、統計データを組み合わせ可視化し、地域分析をサポートするWebシステムです。

 ポイントに配置するマーカーアイコンを選択し、施設リストを読み込むだけで、自分だけのオリジナルマップが完成します。
 また、作成したマップに、政府統計データをオーバーレイさせることにより、その地域の特色が見えてきます。市町村よりさらに細かいレベルの地域分析や商圏分析にご活用ください。

作成したシステム

  • Easy Mapping & Analytics System 【Cheese】(PC版)
  • Easy Mapping & Analytics System 【Cheese】(スマートフォン版 ※Android用)
  • 利用できる自治体オープンデータ例

     私の住んでいる京都市では、平成28年11月30日、京都市オープンデータポータルサイト「KYOTO OPEN DATA」が開設されました。
     このシステムで利用できるデータもたくさん見つかりましたので、紹介させていただきます。
     これらのデータはすべて、京都市役所が、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際(CC-BY 4.0)で提供しているデータです。

  • 京都市等の施設に関する情報(一覧表)(注1)
  • 京都市 指定避難所等一覧
  • 京都市 AED設置施設検索システムデータ
  • 京都市所在の京都府立施設情報一覧
  • いしぶみリスト(注2)
  • 京都市営地下鉄 駅情報(注3)
  • 京都市(特別管理)産業廃棄物処理業許可業者 (注4)
  • 京都市 旅館業法に基づく許可施設一覧(注5)
  • 京都市 公衆トイレ一覧(注5)
  • (注1) 「京都市施設情報」のデータは、市内すべての公共施設データが入っているため、当システムで読み込むと、全施設がマッピングされ、視認性が悪くなります。そこで、施設の種別ごとに分けたファイル(平成28年11月9日現在版) を作成しました。ファイルはZIP圧縮してあり、CSV版とエクセル版をまとめてあります。内容は同じですが、CSV版のほうがやや素早く読み込めます。
    (注2) 「いしぶみリスト」の緯度経度は60進法で表記されており、このシステムでは読み込めませんので、10進法にコンバートしたデータ(いしぶみリスト改)を作成しました。(コンバート用のエクセル関数はこちらです。)※2017.5.29修正
    (注3) 「京都市営地下鉄 駅情報」には、住所も座標も存在していませんでしたので、「京都市 施設情報一覧(平成28年11月9日現在)」の緯度経度情報を加えたデータ(京都市営地下鉄 駅情報 緯度経度あり)を作成しました。
    (注4) 「京都市(特別管理)産業廃棄物処理業許可業者 」にはWindows機種依存文字が多く含まれており、このシステムでは読み込めませんでしたので、機種依存文字を代替文字に置換したデータ(産廃処理許可業者_改)を作成しました。
    (注5)「公衆トイレ一覧」はPDFファイルであり、このシステムでは読み込めませんので、エクセルにコンバートしたデータ(公衆トイレ一覧(エクセル版) )を作成しました。
    (注6) 上記すべての加工データは、著作権者である京都市がクリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際(CC-BY 4.0)で提供しているデータを元に作成したものです。

     お隣の大津市でも、行政データのカタログサイトである、大津市オープンデータポータルサイト「OPEN DATA City Otsu」(以下、大津市ポータルという。)を開設されており、こちらでも、当システムで利用可能なデータが数多く見つかりました。
     また、大津市ポータルでは、オープンデータの5スターランキング最上位であるLOD(Linked Open Data)での公開や、ShapeやKMLなど位置情報ポリゴンデータの提供にも取り組まれており、オープンデータ先進都市として、オープンガバナンスの推進に取り組んでいる姿勢が伺えます。

  • 大津市 AED(自動体外式除細動器)設置事業所一覧
  • 大津市 避難施設一覧(指定避難所)
  • 大津市 避難施設一覧(指定緊急避難場所)
  • 大津市 公衆便所一覧(廃棄物減量推進課所管)
  • 大津市 駅周辺自転車駐車場
  • 大津市 景観重要建造物の指定
  • 大津市 認可外保育施設(届出対象施設)一覧表
  • 大津市 地域型保育事業(家庭的保育等)一覧
  • 大津市 児童館一覧
  • 大津市 私立保育園(所)一覧
  • 大津市 公立保育園(所)一覧
  • 大津市 市立幼稚園一覧
  • 大津市 認定こども園一覧
  • 大津市 つどいの広場一覧
  • 大津市 公共駐車場一覧
  • 大津市 老人福祉センター一覧
  • 大津市 市立中学校一覧
  • 大津市 市立小学校一覧
  • 大津市 支所・公民館(市民センター)一覧
  • 大津市 老人憩の家一覧

  • 開発の経緯

     オープンガバメントの一環として、行政情報のオープンデータ化の取組がここ数年で急速に広まっており、多くの自治体が、人口や産業に関する統計情報、あるいは災害時の避難施設に関する情報などの公開を進めています。
     これらのオープンデータは、市民に積極的に利用してもらうことにより、初めてオープンガバナンスとしての価値が生まれますが、その市民利用に関しては、未だ黎明期にあると言えるでしょう。

     その理由として、一つは行政側の提供ファイルのフォーマットが統一されていないこと、もう一つは、提供されたデータを柔軟に受け入れるプラットフォームの整備が追い付いていないこと、が挙げられます。

     市民がオープンデータを利用する場合、何らかのデータ可視化システムに読み込むことが想定されますが、それらのシステムの多くは、読み込めるフォーマットの範囲が狭い上に、操作が複雑で、技術者でない一般市民にとってはややハードルが高く、利用を諦めてしまうことも多いのではないか、と推測しています。

     上記フォーマットの問題について一例を挙げると、オープンデータとしてもよく利用されているCSV形式は、単純なカンマセパレートのテキストデータではなく、要素内にカンマや改行コードがある場合はダブルクオーテーションで囲む、等の要件がRFC4180で規定されています。
     また、独自の方言も多数ありますし、テキストデータの宿痾である「文字コード」の問題もあります。
     これら様々なCSVを、同一の操作で正しく読み取れるシステムはあまりなく、それが、利活用の裾野が広がらない要因の一つになっていると考えられます。

     オープンガバナンスの推進のためには、技術者のデータ高度利用を進めることも必要ですが、何より大切なのは、一般利用者の裾野を広げることです。

     インターネットの神と呼ばれる Jon Postel による、「送信するものに関しては厳密に、受信するものに関しては寛容に」という有名な言葉があります。
     自治体及び開発者は、この言葉を念頭に置き、次のような意識を持つ必要があると私は考えます。

    【自治体】⇒ 「印刷するためのデータ」からの脱却、公開データのフォーマット統一 (厳密性)
    【開発者】⇒ あらゆるフォーマットに対応する、包容力のあるシステムの構築 (寛容性)

     当システム「Cheese」は、Jon Postelの思想を基底とし、あらゆるファイルフォーマットを包括的に受け入れる寛容性のある作りを目指しました。
     結果、様々なバージョンのエクセルファイル(xls、xlsx、xlsm)や、様々な形式や文字コードのCSVファイルを統一的に扱える機能と、座標情報がないデータであっても、ジオコーダAPIを利用することで住所から緯度経度を取得しマッピングする機能を実装することができました。
     地域住民が手軽に扱える地域分析システムのモデルケースのひとつとして、オープンガバナンスの推進や、より良い地域社会づくりのために、少しでも貢献できることを願っております。


    システムの詳細

    マッピング方法

  • 緯度・経度のフィールドが存在する場合はその情報をもとにマッピングし、存在しない場合は、住所をジオコーディングした結果をもとにマッピングします。
  • ジオコーディングには少し時間がかかります。また、ジオコーディングできなかった住所はマッピングされませんのでご注意ください。
  • 読み込ませるデータファイルについて

  • 読み込み可能なフォーマットは、エクセルファイル(.xls、.xlsx、.xlsm)と CSVファイルです。
  • CSVファイルの文字コードは問いません。Shift-JIS、UTF-8、Unicode、EUC-JP等を自動判別して読み込みます。
  • CSVファイルの改行コードも問いません。CR、LF、CRLFが使用できます。
  • CSVファイルのデリミタ(区切り文字)のダブルクォーテーション囲みに対応しており、当該要素内に半角カンマ、ダブルクォーテーション、改行があっても差し支えありません。
  • データ内容は、1行目をヘッダとするテーブル形式としてください。
  • データの先頭行(ヘッダの次の行)の緯度経度ポイントが、地図の中心として初期設定されます。
  • 緯度のフィールド名は「緯度」「北緯」「lat」のいずれかの文字列を含むようにしてください。フィールドの位置や順序は問いません。
  • 経度のフィールド名は「経度」「東経」「lon」「lng」のいずれかの文字列を含むようにしてください。フィールドの位置や順序は問いません。
  • 「名称」「名前」「施設名」「institution」「facilit」「name」「title」のいずれかの文字列を含むフィールドが、各ポイントの「名称」として割り当てられます。複数のフィールドが該当する場合は、該当するフィールドのうち最も左側の列が割り当てられます。該当がない場合は、1列目が自動的に割り当てられます。
  • マーカーアイコンについて

     各ポイントを示すマーカーアイコンは、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の「バリアフリー推進事業 標準案内用図記号」を参考に作成しました。

    ベースとなる地図について

     オープンストリートマップをデフォルトとして設定していますが、国土地理院地図やグーグルマップに切り替えることができます。
     切り替える際は、地図右上の プラスマーク をクリックし、Base layer から表示させたい地図を選んでください。
     地理院地図は「国土地理院 標準地図」「国土地理院 オルソ画像(航空写真)」「国土地理院 白地図」、グーグルマップは「通常の市街地地図」「等高線情報を持つ地図」「航空写真」「道路地図と航空写真のハイブリッド地図」が表示できます。

    地域メッシュ統計レイヤについて

     オーバーレイヤとして、地域メッシュ統計の人口及び就業者数の色分けマップを表示させることが可能です。(表示できる地域は、今のところ京都市域のみです。)
     地図右上の プラスマーク をクリックし、Overlays から表示させたいレイヤを選んでください。(読み込みに時間がかかる場合があります。)

  • 国勢調査レイヤ
  •  平成22年国勢調査の人口密度を、一辺が約250m(4分の1メッシュ)の領域ごとに色分け表示します。色が濃い赤に近いほど人口密度が高く、薄い青に近いほど低いことを示します。
     常住人口(夜間人口)を表す指標としてご利用ください。

  • 経済センサスレイヤ
  •  平成24年経済センサス活動調査の就業者数を、一辺が約500m(2分の1メッシュ)の領域ごとに色分け表示します。色が濃い赤に近いほど密度が高く、薄い青に近いほど低いことを示します。
     昼間人口を表す指標としてご利用ください。


    今後の展望

  • 地域メッシュレイヤの全国対応
  • 平成27年国勢調査の地域メッシュ結果が公表され次第、当該レイヤを追加
  • 政府統計の「小地域データ」(町丁・字等ごとの統計データ)のレイヤを追加
  • ジオコーディングの精度向上と京都対応(通り名・上ル下ルなど)
  • マーカーアイコンの充実と改善
  • マッピングライブラリを、OpenLayers3にバージョンアップ
  • スマートフォン版をブラッシュアップ

  • 当システムで利用させていただいたライブラリ及びツール

  • Openlayers2 (Openlayers2のGithubソースファイルを Python2 でビルドしたものを使用)
  • encoding.js(CSVテキストの文字コード変換)
  • jQuery(ajax通信機能として)
  • PHPexcel(エクセルデータの読み込み)
  • Yahoo!ジオコーダAPI(住所から緯度経度を取得)
  • 地域メッシュ統計塗り分け地図KMLファイル作成マクロ(地域メッシュ統計レイヤの作成)

  • ご利用にあたって

  • このページはリンクフリーです。ドメイン「www.mirko.jp」内のどのページにリンクしていただいても構いませんが、できるだけトップページであるこちらにリンクをお願いします。
  • Easy Mapping & Analytics System 「Cheese」は、自治体オープンデータ等の利用を想定したツールですが、個人的に作成したものであり、政府や自治体がその機能について保障したものではありません。利用に関して発生した損害等について、政府及び自治体並びに作者は一切の責任を負いません。
  • モダンブラウザ(IE11、Edge、Chrome、Firefox、Opera)での動作確認は行いましたが、他のブラウザで正常に機能するかどうか分かりかねます。
  • もし不具合を見つけられた場合は、作者までご連絡いただけると助かります。
  • © Masahiro Hayashi / profile