e-StatAPI専用ライブラリ StatApiMagic.js のご紹介

 StatApiMagic.js とは、政府統計総合窓口(e-Stat)のWeb API専用ライブラリであり、データ構造のコンバータです。
 手品で使う魔法の箱をイメージしてネーミングしました。
 e-StatのWeb API「統計データ取得」により受け取ったHTTPレスポンスデータ(json)の構造を、利活用しやすいシンプルな形に再構築するものです。
 出力形式は、以下の9種類から選択することができます。

option番号出力フォーマットシンプル加工項目コード番号
(注1)の付加
統計表情報
(注2)の付加
0json(元データ)
1json
2json
3json
4json
5csv
6csv
7csv
8csv

(注1) 項目コード番号とは、各要素に割り当てられたコード番号のことです。標準自治体コードや、経済統計の産業分類番号順にソートするとき等に使っていただくと便利です。

(注2) 統計表情報とは、「統計表ID」、「統計調査名」、「名称詳細・集計方法」、「統計表タイトル」です。

開発の経緯

 e-StatのWeb APIからレスポンスされるXMLやjsonは、その構造上、利用には一定の解析作業が必要であり、アプリケーション開発にも時間と労力が必要です。
 そこで、統計データの情報はすべて保持したまま、シンプルで使いやすい構造への再構築を容易に行うことができれば、利便性が劇的に改善され、統計情報の利活用の促進に繋がると考えました。
 StatApiMagic.js は、そのような思いから作成したものです。

 また、StatApiMagic.js は、 API Search Engine と組み合わせることにより、その利用価値が最大化されます。
 これら2つのツールの相互補完作用により、API利活用範囲の拡大や、アプリケーション開発速度の飛躍的な向上が期待できます。
 統計API機能を現在利用されている方、これから利用してみようと考えている方に、少しでもお役に立てることを願っております。

使い方

 StatApiMagic.js は JavaScript の外部ファイルです。HTMLやPHP等から呼び出してご使用ください。
 API「統計データ取得」から受け取ったレスポンスのjsonオブジェクトと、「出力形式オプション番号」を引数として、「StatApiMagic関数」へ渡してください。その戻り値が、シンプル加工されたjson又はcsv(カンマ区切り)になります。(データは文字列として返されますので、必要に応じてパースしてご利用ください。)

 オプション番号0で取得するjsonは、元データを視認性を向上させるための改行整形をしただけものですが、シンプル化したjsonは、利活用しやすい形に構造自体を変えたものです。
 具体的には、ヘッダと値とを分け、それぞれをjsonオブジェクトの「データ」として格納している元データに対し、シンプルjsonは、ヘッダと値を対にし、ヘッダをオブジェクトの「キー」に、値をオブジェクトの「データ」に当てはめたものです。

 これら「StatApiMagic関数」の戻り値は、 API Search Engine の「統計表データ取得」から出力される「CSV」又は「Simple json」と全く同じ構造ですので、データ構造の詳細はそちらをご覧ください。
 なお、StatApiMagic.js が利用できるのは、政府統計API機能のうち「統計データ取得」のみです。「統計表情報取得」等には使用できませんのでご注意願います。
 詳しい使い方は、以下のサンプルコードをご覧ください。

ダウンロード 及び 利用例

  • StatApiMagic.js ダウンロード(Ver 1.5) (2017.9.13 更新)
    一部グローバル変数を使用していたのを、すべて関数内変数に修正しました。
    strictモードでエラーが出ないように、細かい修正を行いました。
  • StatApiMagic.js を利用した時系列人口データの可視化 (Webアプリケーション) (2017.8.30 バグ修正)
  • StatApiMagic.js を利用した人口ピラミッド (Webアプリケーション)
  • サンプルコード1 【 jsonp版 基本の使い方 】
  • サンプルコード2 【 jsonp版 jsonオブジェクトの要素データ取得 】
  • サンプルコード3 【 jsonp版 応用編 】
  • サンプルコード4 【 json版 XMLHttpRequest 】
  • サンプルコード5 【 json版 jqueryで通信制御 】
  • ご利用にあたって

  • StatApiMagic.js は、著作権者である Masahiro Hayashi が、MITライセンスとして提供しているものです。
  • StatApiMagic.js は、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能の利用を想定したツールですが、個人的に作成したものであり、国や他の公的機関がその機能について保障したものではありません。利用に関して発生した損害等について、国や作者は一切の責任を負いません。
  • カスタマイズして使っていただいても構いませんが、すべて自己責任でお願いします。設置、カスタマイズ方法などのサポートは行っておりません。もし不具合を見つけられた場合は、お申し出いただけるとありがたいです。(時間のあるときに手直しします。)
  • モダンブラウザ(IE11、Edge、Chrome、Firefox、Opera)での動作確認は行いましたが、他のブラウザで正常に機能するかどうか分かりかねます。
  • e-StatのたいていのAPI統計データで正常に動作するはずですが、すべてのデータで正しく動作する保証はできません。また、データ量が多い場合は、処理に時間がかかったり、メモリ不足で動作停止したりする場合がありますのでご了承ください。
  • APIのバージョンは2.0以上で使用できます。1.0での動作確認はしておりません。
  • このページはリンクフリーです。ドメイン「www.mirko.jp」内のどのページにリンクしていただいても構いませんが、できるだけトップページにリンクをお願いします。
  • © Masahiro Hayashi